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  [企業訪問] 美術造形教室 アトリエ・トロッポ
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  美術で子どもの考える力を育てる

美術造形教室アトリエ・トロッポ 森田タクトさん、片山みやびさん


 とよなかインキュベーションセンターから歩いて8分、静かな住宅地の中に美術造形教室アトリエ・トロッポがあります。
 アトリエ・トロッポの教室は、森田タクトさん、片山みやびさんのご夫妻が自宅の一室で開かれています。その取り組みは、子どもたちの個性を伸ばすことを重視したユニークなものです。
 取材の日は教室がありませんでしたが、見せていただいた写真からは楽しそうな教室の様子がうかがえました。普段教室に使われている部屋でお二人にお話を伺いました。

 





片山みやびさんと森田タクトさん
ご夫妻

 

●真っ先に「今日は何作るの?」

 ジュニア・クラスは3歳から12歳(小学6年生まで)の教室です。教室の様子を再現するとこんな感じです。

 子どもたちが玄関に入るなり、「今日は何を作るの?」と聞いてきます。テーマは週替わりで、そのときまで分かりません。
 比較的大きなテーブルですが、作業スペースを考えると6人も座るといっぱい。テーブルには今日の素材が並べられています。
 森田先生から今日の約束事の説明が始まります。「今日は仮面(別の日は絵馬、風船、パフェ、モビール、シールなどなど)を作ります」、「絵の具を使います」、「画用紙は1枚ずつ」など。そして、「よく観察して描こう」、「遠くにあるものと近くにあるものを意識しよう」、「絵の具は混ぜて使おう」、母の日のプレゼントなら「お母さんが喜ぶものを考えて描こう」などと指示はしますが、どう表現するかは子どもたちに任されます。3歳でも6年生でも同じ。大きい子が小さい子から刺激を受けることもあります。

 説明し過ぎると言われた通りにやってしまうので、考えるのを待ってあげて、自分が表現したかったものが出せるように「こういう方法もあるよ」と選択肢を提案します。選択肢をどれだけ提供できるかが仕事だと考えています。
 はっとするアイデアが出た子はもちろんほめます。ほめられたことは自信になって残るでしょう。
  こうして1時間の造形教室はあっという間に終わります。



教室の様子


夢中で工作


●“誰もが同じ”への違和感がきっかけ

 森田さんはイラストレーター、デザイナー、片山さんは画家でもあります。以前は専門学校で教えていたこともあります。

 ご夫妻が教室を始める大きなきっかけとなったのは、子どもさん(現在12歳と5歳)や、甥御さんの作品展を見に行ったときのことです。誰の作品も驚くほど同じに見えました。昔はうまく描けない子の作品にもそれなりの価値を見いだしていたように思えましたが、今の図工教育では、まるで見本に合わせるかのように横並びです。全体の質が均等でそこそこの出来であれば先生や保護者はその時は満足や安心を得られるかもしれませんが、長い目で見て子どもたちが得るものはありません。専門の教員がいないことも大きな原因ではあるようです。

  しかし、人とは違うことを自分で考えること、一人で一つのものを仕上げること、そのプロセスが大事ではないでしょうか。図工は考える力を育てる、もっと楽しく重要な授業になりうるはずです。

 ちょうど、幼稚園の放課後に造形を教えていた知り合いが1年間遠方に行くことになり、代理を引き受ける機会がありました。そこでノウハウを得て、昨年(2009年)の3月から自宅で造形教室を始めました。




素材がいっぱい


できた!

●自分で決めること、自分で仕上げることが大事

 アトリエ・トロッポには現在、ジュニア・クラスに31人の子どもたちが在籍しています。またレギュラークラスとして中学生〜大人向けの個人指導も行っています。

 教室の方針は、自分で考えて自由に作ること、ひととの差を気にしないこと、一人で一つのものを仕上げるプロセスを大事にすることです。子どもと接していると思わぬ発想や行為に出会い、非常に新鮮で面白く感じます。それは成長すると入ってくる(これはこう描かなければならないなど)様々な情報や概念にとらわれていないからです。子どもたちの持っているものはそれぞれ多様で、また、それがいいか悪いか(その時点では)結論は出ません。それを否定せず、いい方向に持っていくのが大人の仕事かなと考えています。

 教室では子どもたちに「どうやりたい?」という話を聞き、できるだけ選択肢を提供しています。“自分でやった”という実感をもってほしいので、手を出すことは最小限に抑えています。技術は求めません。

 森田さんにとって美術は哲学です。つまり、ものを考えることであり、よく生きることであり、だから本来、美術は満足感があり楽しいことです。充実した感覚、深いものに触れた感覚が後に残っていってほしい。そんな思いで、美術をもっと一般に浸透させたいと考えています。





遠近感のある風景


お菓子の家



●今後はさらに教室を充実させたい

 ご夫妻は、今後については、教室を大きくするよりも今までやってきたことをもっと充実したいと考えています。ただ、もっとたくさんの人が来てくれることで、こういったものの見方、考え方が草の根から広まっていくのではないかとも思っています。
 
  7月には蛍池駅前ビル・ルシオーレの「ギャラリーアポロ」で作品展を開かれる*そうなので、ぜひ足を運んでみて下さい。

  「美術は一生楽しめるもの」その楽しい気分が伝わればと思います。

 森田さん、片山さんご夫妻からは、子どもたちがもっといい美術の環境に触れてほしいという思いを強く感じました。そのためには大人たちも美術に触れる意味について知っておく必要がありそうです。

 

  *美術造形教室アトリエ・トロッポ 作品展のお知らせ
       
   会期:2010年7月23日(金)-26日(月)11:00-19:00
   会場:ギャラリー・アポロ
       560-0033 豊中市螢池中町3丁目2-1 ルシオーレ3F
       (阪急宝塚線・モノレール 蛍池駅下車 徒歩すぐ)
       06-6852-3216

       http://www.apollo-tk.com/
   





小さな子が作った作品


表から見るとこんなにきれい

 取材では長時間にわたって興味深いお話を伺い、ありがとうございました。


 2010.5.21取材 濱名



 美術造形教室アトリエ・トロッポ
 豊中市蛍池東町2-7-16
 TEL:090-9982-7009
 E-mail:ateliertroppo@gmail.com
 http://www.poolcompany.com/troppo/
 (森田タクトさん、片山みやびさん)




●起業家の目:メッセージオフィスFuwari(ふわり)  
 
                  代表 五寳(ごほう)美奈子 

聞かせていただいたお話は、
起業家としてというよりも、
親として、お腹にすとんと落ちてくるような、そんな内容でした。

その中で特に印象に残っているのは、
「よく見ること。よく考えることを大切にしたい」ということばでした。

たくさんの情報に溢れて、いつの間にか
「うまい。美しい。正しい」の物差しが、なんとなくできあがっていて、
それと違うものを、「おかしい」としてしまう風潮・・・。
「早くすること」が、いいことであるような空気・・・。
いろんな場面で、知らず知らずのうちに私たちは
そんな中で過ごしているんじゃないかと、考えさせられたお話でした。

色々と見せていただいた作品は、
本当に生き生きしていて、制作しているときの子どもたちの声が
聞こえてきそうでした。
森田さん、片山さんは、子どもたちが作業をしているとき、
「どうしたら、うまくできるか」ではなく、
「どうしたいと思っているのか?」というところから、
「それなら、こうしてみる方法もあるよ」と声をかけるそうです。

たっぷり自分の頭で考えたところへ、
答えを示すのではなく、選択肢を示してやる・・・。
「どうしたいか」を考えることを大切になさっているのですが、
「だって、それって、生きるってことに繋がるでしょ」とおっしゃっていて、
トロッポさんの土台になっているものの、力強さを感じました。

それとともに、指し示してやるだけのままにも、しないのですね。
その子が「自分でやりとげた」という
達成感を味わってほしいとのことで、
そのために、どうしたらいいのかを考えるそうです。
とっても根気のいることだと思います。

「これこれこうしたらいい」と教えてしまえば、
早く、ある程度見栄えのいいものはできるけれど、
「自分で(考えて)やった」という達成感や自信を味わって、
そこから、表現することの楽しさ、奥深さを知ってほしいから、とのことでした。

確かに見せていただいた、作品からは、
何かに囚われずに自由に表現した、
迷いのない、清々しさも感じられました。

トロッポさんのチラシには、
ご自身の子どもさんが小さいころに描いた絵が、
挿絵のように入っていたり、背景に使われていました。
何気ないものを愛でる視線こそが「子どもを育てるもの」に必要な、
大切なものだなぁと感じました。

長時間の訪問となってしまいましたが、
貴重なお話をうかがえて、とてもいい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。


                                          2010.5.21 五寳美奈子


取材の様子(左が五寳さん)


● メッセージオフィスFuwari

 豊中市蛍池中町3-9-20 3F
 Tel 080-2419-8181
 mail:info@message-fuwari.com
    mina-red@opt.gate01.com

◆ホームページ
 http://message-fuwari.com

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  「くらしenjoy倶楽部」
  http://fuwari.osakazine.net

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