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 [企業訪問] 株式会社 画屋

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  まんがの力を営業に生かす

(株)画屋 代表取締役 小川満広さん



ある日、漫画家さんがとよなかインキュベーションセンターを訪ねてこられました。
来訪者の多いセンターでも、おそらく漫画家さんは初めてです。それが(株)画屋(かくや)の小川満広さんでした。漫画家で株式会社というのも不思議。職業としての漫画家を育てる「情熱とまんがの学校」の告知に来られたのですが、出される名刺もリアルな似顔絵入りのものでこれも商品とのこと。興味深い活動をされているので、改めて取材に伺いました。

事務所は緑地公園の小学校の側にあります。ちょうど桜の季節、迷いながらたどり着いた私たちを、小川さんとスタッフの皆さんが迎えてくれました。


代表の小川満広さん
●まんがで食べていくために

まんがは日本が誇るコンテンツ産業の一つとして注目されています。まんがそのものが親しまれていることはもちろん、「ドラえもん」や「鉄腕アトム」などが、子供たちにロボット技術者を目指させ、間接的にアシモなどロボットの開発に役立ったといえます。まんがは興味の入り口となることができます。

しかし一方で、今、関西に漫画家は何千人といますが、まんがで食べていける人は少なく、加えて関西からの発信力の弱い現実があります。
漫画家には、例えば吉本のように先輩が後輩を育てる仕組みがありません。独立して7年になる小川さんのところには、時々弟子入りを希望する漫画家志望の若者が訪れます。しばらく彼らをタダで教えていましたが、仕事の傍らでは十分な時間を割けず、また彼らに出口をつくってあげたいという思いから、学校を立ち上げようと考えました。クリエイター支援を行う「情熱の学校」のエサキヨシノリさんとともに立ち上げたのが、「情熱とまんがの学校」です。

漫画家は概して引っ込み思案な人が多く、自分の世界、自己満足でまんがを描きがちです。それが花開けばいいのですが、うまく外の世界と合うことはまれ。売れている人はバランスを考えている人です。「情熱とまんがの学校」では、まんがで生活していくための作品づくり、営業の仕方を教えます。

画屋には、他に3人のスタッフがいて、名刺などに使えるリアルな似顔絵「ととに」、企業広報用のまんがなどを制作しています。
まだビジネスにはなりませんが、画屋では、大阪からのまんがの発信として、また漫画家のたまごの発表の場として、WEB誌の「まんがCAPTURE」を無料で発行しています。記事の一つである4ページで分かる偉人伝は中学校の先生からも評価をいただいています。ゆくゆくは広告・スポンサーを集め、ロングスパンで育てていきたいと考えています。







画屋のスタッフの皆さん


●訪問販売の経験をまんがに活かす

多くの漫画家と違って、なぜ小川さんはこれほどビジネスを意識した活動ができるのでしょうか。

小川さんも子供のころからまんがを描き始めたまんが少年で、大学を出た頃からまんがで食べていこうと考えていました。当時はギャグまんがを描いていたそうです。折しも就職は超氷河期で、手に付いた職=まんがを活かそうと、多くのまんが家志望者と同様、出版社への持ち込みを続けました。しかし、そうはうまくいかず、生活のために訪問販売の仕事に就き、1年間、厳しい飛び込み営業を経験しました。このとき「売ってくれる人がいるからお金になる」と営業の大切さに気づいたそうです。

この訪問販売の仕事はさすがに続ける自信がなく、自分で作って自分が売ること、そのためにどうやって「ほしい」と思ってもらうか、世の中の仕組みを勉強しました。
考えた末、今度は自分の描きたいものではなく、「企業さんのPR用にまんがを描きます」と企業に売り込みました。「いい商品なのに売上が上がらない」と悩む企業さんに、「まんがにすることで、社長さんや営業マンの思いが深い意味で理解してもらえる」と伝えたのです。

このような営業を続ける中で、営業先の方に、ニューズレター、PR小冊子、名刺など「こんなの作ったらいいんちゃう?」と教えてもらったヒントが今の仕事につながっています。飛び込み営業の経験から、口コミ紹介の大切さや、まず人に会うこと、知ってもらうこと、興味を持ってもらった人にだけ話すことを学んだそうです。




ととに(似顔絵)


●豊中にコンテンツをつくれる基盤を築く

小川さんは、まんがを活かした企業の営業支援を続けながら、これから地域と何か一緒にできることを探ること、コンテンツを発信していくことを考えています。

関西には掘り起こせば、もっと魅力ある資源があると思っています。今後は関西、大阪、豊中にコンテンツをつくれる地盤を築きたい、そして関西の娯楽を世界に発信していきたいと考えています。

そのため、「今年は前に出る」を目標にしました。引っ込み思案をやめて、仕事につながる、つながらないに関わらずもっといろんな人に会う年にしようと決めたそうです。

 


まんがCAPTURE



豊中の企業・文化の多彩な魅力を伝えていただけることに期待します。
豊中は手塚治虫を生んだ町ですから、潜在力はあるはず。

まんがには思いを伝える力があると思います。
本当に伝わるか? まずは、「まんがCAPTURE」http://www.e-manga.info/などで、画屋さんの世界を楽しんでみて下さい。

画屋のスタッフの皆さま、ペン(マウス?)の手を止めて、取材に応じていただき、ありがとうございました。


 2009.04.07 濱名



 株式会社画屋(かくや)
 豊中市寺内2-15-2
 ホームページ:http://www.kakuya.com/
 TEL:06-6863-0287
 (代表取締役社長 小川満広さん)





●IMの目:インキュベーション・マネジャー 奥田三枝子 

ある日突然、スーツ姿にベレー帽という出で立ちで現われた小川さん。
むむっ?
あまりここではお見かけしないタイプ。
何しに?
スタッフが応対すると、どうやら相談らしい。

で、実際お話をしてみると、「豊中に長く住んではいるけれど、独立して仕事が起動にのり、ふと気づくと住んでいる地域のことを全く知らないことに気づいた。とは言え、どうやって地域と繋がりをもてばいいのか?そうだ!市役所に聞いてみよう!」
ということで、めぐりにめぐってインキュベーションに来られたそうです。(笑)

私自身、子どものころから漫画はほとんど読まなかったため、馴染みがない上に
「起業家」と「漫画」?ピンと来るものがなかったのですが、お話を聞いていると色んな可能性が見えてきました。

今の子どもたちが興味を示さない歴史も、漫画にすれば興味を持ってくれる。
「漫画が全てとは思わないが、興味の入り口を漫画にしたい」というようなことをおっしゃってました。

そういえば、先日行った中国では、歴史好きの楊さんが「私は日本の漫画で歴史を覚えました。歴史は大好きです。」と言っていました。

私は古い人間なので「漫画=子どもが読むもの」という意識がまだどこかにあるのですが、もう何十年も前からそうではないみたいですね。(笑)
色んな可能性を感じた一日でした。

小川さん、若いスタッフのみなさんありがとうございました。
これからも良い作品を作ってくださいね。

                                              2009.04.07 奥田三枝子

 
   

 
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