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 [企業訪問] 株式会社 トミヅル工業

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  ものづくりから始まるデザインを世界へ
                                  (株)トミヅル工業 社長 冨鶴高さん




ワインクーラーを手に冨鶴社長

「こだわりのワイン食器−【和鶴】ブランド」

 墨で「和鶴」と書いて「TSURU」。新しいワイン食器のブランドです。勝部にある(株)トミヅル工業の事務所で、冨鶴高(とみづる・こう)社長の手が、ワインクーラーやグラスを次々に箱から取り出します。いずれも和を意識したデザイン性の高いもの。
  
 
素材はステンレス、白磁、ガラス、木、アクリルなど様々ですが、共通するのは「こだわり」と「大阪の技」です。しかし、実は(株)トミヅル工業は町の鉄工所です。ワイン食器とどうつながるのでしょうか。

 

●ワイン好きからものづくりへ

 今も30代の若い冨鶴社長ですが、家業を継ぐ前の20歳頃、コンサルタントの勉強でフランス・イタリア・イギリスなどに出かけ、ワイン好きになったそうです。ところが日本に帰ると、当時はワインをほとんど置いていません。いろいろなワインを飲みたいとワインのインポーターと知り合い、4〜5年ほど毎日1本のワインを開けたそうです。そのうちワインブームが到来、あちこちにワインバーができると、飲み歩いてイタリアン、フレンチ、和食の料理人と知り合いました。

  趣味の延長で「地野菜とビオワインの会」を立ち上げ、毎回、店やゲストを変えて、大阪の農家さんの地野菜と有機栽培ワインを味わう会を開くようになりました。このあたりイベントプロデューサーの顔が現れます。

 ワインを通じた飲み歩きをする中で、冨鶴社長の気になることがありました。日本人がワインの道具にこだわらないことです。ワイングラスに足があるのは、手で食べていた時代の名残で、持つところを汚さないため…など道具の形にはそれぞれ理由があります。「日本人には日本人の形があっていい」そう考えた冨鶴社長に、「伝統工芸の技を生かして、日本の発想から生まれたワインのテーブルウェアをつくる」というアイディアが浮かびました。

  「物事を発展させるには、アイディア・ものづくり・仕掛けづくりを同時進行させていく必要がある」が冨鶴社長の持論です。事業計画案を練り、頭で思うことと同時進行で、2008年の3月に「和鶴」ブランドを立ち上げました。豊中商工会議所で「経営革新セミナー」を受けて経営革新の認定に通り、勢いでおおさか地域創造ファンドにも応募して採択されました。10年前に鉄工所を継いだ冨鶴社長には、このまま下請けではいけないという思いもありました。



細部までこだわりぬく










●ものづくりからのデザイン、センス、ネットワーク

 おおさか地域創造ファンドの取り組みで、能勢の木彫職人と知り合うと、その場のひらめきで絵を描き、欄間のワインクーラーが生まれました。白磁のシャンパングラスは、和食料理人の紹介で大阪の白磁作家と知り合い、何度も何度も納得のいく形になるまで作り手と話し合いながら、デザインをつくりあげました。

  11月の「大阪大学との産産学ビジネスマッチングフェア2008in北大阪」で出会った、アクリル加工企業を2日後には訪問して、イメージ通りの「アクリルの真っ透明のワインクーラー」を実現しました。いいものをつくるには素材を見極めるセンスが大事で、「いいものを、足を運んで見に行くとおのずと、いいものを見る力が備わる」と考えています。もちろん部品設計や鉄工所の仕事の経験も生きているでしょう。どこかのデザイナーの真似ではなく、ものづくりから始まるデザインを冨鶴社長は大切にしています。

 ものづくりへのこだわりや行動のスピードとともに感心するのが冨鶴社長のネットワークです。「人を巻き込む力が大事」という冨鶴社長。人とつながるには、小さな借金を背負うこともいいと思っています。借金があれば、どう返すかを真剣に考え、人に会う機会を増やすからです。「「ひとりでは無理・・・」と言う方がいらっしゃいますが、人に頼めばいいのです。そして、感謝の気持ちをもって付き合えばお互いに信頼関係が生まれ、持ちつ持たれつの流れがうまれて、色んなことに挑戦できる環境が育ってきます」というのが冨鶴社長の考えです。



欄間のワインクーラー




白磁のワイングラス

●まず豊中のものづくりを発展させたい

 立ち上がったばかりの和鶴ブランドは、まず2月の東京ギフトショーに出展します。そのタイミングで日本中のワインショップに向け、プレスリリースしたいと考えています。また9月には、大阪で開かれる第1回リビング&デザイン展に出展を予定しています。デザイナーの喜多俊之氏がコーディネートし、世界のバイヤーを集める大規模なイベントです。その後は、世界に最新トレンドを発信するインテリア見本市であるフランスのメゾン・エ・オブジェやイタリアのミラノ・サローネへの出展も視野に入れています。

 和鶴の全商品は既に世界対応で考えています。ホームページは今までの人のつながりで、英語・フランス語・イタリア語にも対応させました。日本の経営者は発信力が弱いという思いがあり、おおさか地域創造ファンドの助成を受けた仲間で、恩返しとして発信をマネジメントするNPOをつくろうとも考えています。

  「日本が大事にしてきた土台であるものづくりを発展形にしたい、そのためにまずお世話になった豊中を発展させたい」という冨鶴社長。止まることなく、ものづくりへの思いを語っていただきました。この記事を読んでいただいている皆さん、ぜひ和鶴のホームページをご覧ください。この記事が載る頃には、冨鶴社長は既に先を走っているはずです。

 冨鶴様、お忙しいところ、取材へのご協力ありがとうございました。
「和鶴」ブランドの発展を心待ちにしています。
                                            2009.1.14 濱名



化粧箱は池田の桐箱
   

 株式会社トミヅル工業 (2010年1月6日より下記に移転)
 豊中市曽根南町3-10-10
 和鶴のホームページ:http://www.tsuru.asia/
 TEL:06-6867-6118 FAX: 06-6867-6178
 (代表取締役社長 冨鶴高氏)

 

●IMの目:とよなかインキュベーションセンター 奥田三枝子

  体格の良い体からしゃがれた声が、機関銃のように出る。
その合間に「わっはっは!」と大きな笑い声。
初めてお会いした冨鶴社長は、なんとも豪快な印象を受けました。
取材後のお礼メールに「会話といい、行動といい、人を巻き込むスピードが、巻き込まれる側にとっては、
心地よく、いつの間にか同じテンポで走っていた、と感じるのかな?という気がします。」と書いたところ、
「気がつけば、その気にさせて、その人の潜在能力を引き出すのは大好きです。
それぞれに、その人なりの役割や風向きがあって、助け合うようになってますよね。」という返事が返ってきました。
「気がつけばその気にさせて」というところ、今回の取材でお話を聞いていても分かります。こうしてどんどん、仲間を増やしていらっしゃるのでしょうね。
人を巻き込むにはスピード感は大切ですよね。 早すぎても遅すぎても人は一緒に走ってくれませんから。
冨鶴社長率いる「和鶴(つる)」ブランドの一年後、二年後が楽しみです。
                                                                           2009.1.14取材

 
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