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2010年
1月1日(金)

……地域特性や産業集積を生かすことが
     豊中経済再生のキーとなる

  

 みなさん、明けましておめでとうございます。与那嶺でございます。昨年1年間は変化が大きかったのですが、経済的にはたいへんな1年だったと思います。
  さて、今年1年はどんな年になるのでしょうか。豊中を軸に考えてみたいと思います。

(2次電池が牽引する関西経済)
  すでに報道で大きく取り上げられていますが、電池産業が好調のようです。GSユアサなどの一部企業は、頻繁に工場新設の記事が出ています。こうした電池産業と、もともと集積していた家電産業が相まって、関西は電池産業の一大集積拠点として注目を集めてます。とくに、電池に精通した人材は関西で探さなければ難しいという一部雑誌情報もあります。住宅、自動車、家電など、電池の守備範囲は広範に及んでいるため、大きな期待が寄せられているわけです。
  しかし、一方では自動車を例にとると、部品点数の大幅縮減が進む(3万点から1万点前後になる)ともいわれ、とくにエンジン回りの部品が大幅に減少することが懸念材料にもなっています。
  というわけで、いろいろ課題もあるかもしれませんが、電池産業は関西にとって希望の星になるかもしれません。

(電池産業と豊中市内の中小企業)
  それでは豊中市内の中小製造業にとって、電池産業のインパクトは波及するのでしょうか。ぜひ波及してほしいとは思いますが、まだまだ仕様(スペック)が固まっていないところも多く、現状では手を出すことが容易ではありません。
  2次電池、燃料電池などの部材製造に関する市内企業の技術を調べたことがありますが、確か40〜50社程度あったように記憶しています。こうした企業が今後ビジネスチャンスをつかんでいくことを期待したいところです。
  ちなみに、今年度からスタートした「とよなか経営改善塾」に参加した鞄堅a製作所の曽賀さんは、太陽光発電に用いる架台の製造を、広く市内企業のネットワークで供給するアイデアを先日発表しています。こういう動きに今後賛同者が広がればと思う次第です。

(仕様は固まっていなくても、加工技術を求める大手企業は多数ある)
  先日、電池関連の展示会が開催され、私はそこに出展したという豊中市外の企業の方とお話しする機会がありましたが、こういう話をされていました。「関西の、とくに中堅企業は地場の中小の技術に高い関心をもっていました。通常展示会では、とおりいっぺんの話だけで終わることも少なくないのですが、今回は中堅企業の方の要求が非常に具体的でした。実りある展示会でした。」
  また先日の、とよなか・ものづくりフォーラムで3月の電池関連の展示会担当の方をお招きしての話の中でも、「大手企業の方は、事前のアポ取りや説明できる技術担当者の配置、商談スペースの確保、さらには展示会場で1次提案がほしい、などの具体的なニーズをもっている。」という話をされていました。
  スペックがわからないから様子見するという姿勢よりも、自社の技術を分かりやすく説明する能力を磨きあげることや、具体的に展示会場で大手の方の要望をじかに聞いてみる姿勢が今後、ますます重要になると思われます。
  それから別の話ですが、先日ある自治体の職員の方からお聞きした話ですが、大手企業の方を訪問すると、「大物加工を外注したい」という話が聞こえてくる、ということでした。豊中市内には産業機械や工作機械に関連する製缶業などの大物加工を手掛ける事業所が集積しています。今後、こういった特徴ある集積をどう社会に訴求していくかが、いい意味での課題となるでしょう。

(希少な土地の供給能力をもつ豊中地域)
  電池産業にかぎった話ではありませんが、豊中市内には新設・移転の受け皿となる土地がけっこうあります。もう2年ほど前の話ですが、大阪府下でも工場を誘致しようにも、もう土地の余力はほとんどない、という話をよく聞きました。一方、豊中地域はちょうど空港周辺の国有地の活用問題もあって、まだ流動的なところはあるのですが、空港周辺に工場が立地する可能性を秘めています。塩野義製薬の研究所が新たに立地するとか、松下の跡地に北陽電機が立地するといった報道も出ています。他にも報道や噂レベルではありますが、工場や事業所の新設・市内移転の話は聞きます。
  こうした話も豊中地域の経済活性化にとって期待できそうです。

(豊中の「都市型産業」(1) −造形・モデル産業)
  先日の「とよなか産業フェア」に出展していた企業で(株)ヤマネという会社があります。フェアでは鉄道模型を展示していて、担当者の方が「(当社のブースは)半ば託児所化していました(笑)。」というほど小学生等の子どもで賑わっていました。また、前回の、とよなかものづくりフォーラムでプレゼンテーションを実施した事業所のファクトリーゼロでは、マニア向けのフィギュアを製作しています。こうした造形やモデルを事業領域としているユニークな企業は豊中市内にぽつぽつと点在しています。ユーザーや市場、デザイン等の機能に近接する必然性があったことが立地の理由だとは思いますが、造形やモデル、これに家具やデザイン、イラスト、アパレル関連メーカーなどは豊中の「都市型産業」といってもよいと思います。

(豊中の「都市型産業」(2) −「食」と「拠点」がキーワードの「まちなかビジネス」)
  また、産業フェアで出展していたパティシエ率いる洋菓子店(製造・小売)やフレンチ、イタリアン、オリーブオイルを中心とした品揃えのチプレッソ、これら「食」に関連するビジネスは北摂のイメージと融合し、“豊中らしさ”を醸し出しています。
  それから以前のメルマガでも触れましたが、まちなかの拠点がビジネスの重要なキーワードになっています。今年度からスタートした「とよなか経営改善塾」では、リフレクソロジー・癒しの拠点「パドマ」おうちごはん塾・きっちんすまいる、元の店舗の1F部分にスタートした「ドラン」、コーヒー豆の焙煎・販売等を手掛ける「べるで」など、やはり北摂らしい「食」や「拠点」に関連するビジネスに期待したいところです。

(地域の特性や産業集積を生かす)
  豊中地域の経済状況が今年1年どうなるか。私は予言者ではないのでわかりません。ただし、そのキーになるのは決して「突拍子もないアイデア」ではなく、その根幹のところは地域の特性であったり、地域の産業集積にあると確信しています。
  先日開催された「とよなか産業フェア」は多数の集客を得ることができましたが、こういう現場をみていると「豊中にこんな会社や産業があるんだ」ということを知りたい一般の人のニーズも確実に存在するという手ごたえも感じました。
  その意味でも今年1年、豊中という地域の特性や産業集積に改めて注目してみたいと考えています。


 




※写真はイメージです

   


豊中の工場



 
 
(株)ヤマネの鉄道模型展示



チプレッソ
 
 
(文:与那嶺 学)
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