<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> とよなかインキュベーションセンター
トップページ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク  
 

 

    IM与那嶺のコラム



IM与那嶺のコラム   IM奥田のコラム


2009年
11月16日(月)

……あなたの指摘する問題は重要だけれど、
     その解決をあなたに求めているわけではない


 長いタイトルでスミマセン。秋になって仕事が立て込みつつある、よなみねです。
 今回はビジネスプランについて少し考えてみたいと思います。

(問題を提示すること、解決の方法を提示すること、解決の実行はすべて別である)

 市民活動系やコミュニティビジネス系の事業計画でときどき見かけるのが「教育系」のプランです。これまで私は教育系のプランをほとんど評価した記憶がありません。すべてとはいいませんが、大半のプランは、【日本の教育がえらいことになっている】→【この状況を変える必要がある】→【だからこういうプランが必要である】→【それを担うのは我々である】という流れが多かったように記憶しています。こういうプランは、プランの良し悪し以前にまず『善と悪の二元論』が前提となっている問題があります。学校とか、先生とか、教育委員会とか、コミュニティとか、産業社会とか、「犯人探し」ができた時点で「80点くらい取れている」という自負が見え隠れするのです。早い話が問題提起(指摘)した時点で、「おれたち、スルドイよなぁー!」、「おれたちサイコー!」、あるいは「スゴイぜ、おれたち!」という感覚です。

(問題に対する謙虚な姿勢が必要)
 しかし、教育の問題に限ったことではありませんが、コトはおそらくそう単純ではありません。私はもちろん教育のシロートなんですが、それでも苅谷剛彦さんや諏訪哲二さんら先達による論考が少し調べるだけでも多数あることがわかります。また、読んでみると“ものすごく複雑な問題である”こともわかります。
 それから次の大きな問題は、「その問題解決はあなたが担うことがふさわしいか?」というものです。その問題(このケースでは教育)の解決の熱意はわかるけれど、まずその問題の複雑さを理解しているの?というものです。この段階で信用を得るには、@問題の複雑さが理解できていて、Aその問題に適度な距離感(要は謙虚さ)があると感じられることです。そしてこの次に、Bそれでもこの問題を解決したいという姿勢・熱意、これらの基底があって、C専門性があること、Dコツコツと実直に(取り組みを)積み上げていくという覚悟、が必要になるかと思います。

(上から目線、視野狭窄、関係未構築)
 また、別のところであった相談ですが、販促関係者の方から「商店街が作成しているチラシのデザインがダサイので、我々が手伝ってあげようかと思っている」というものでした。こうした話は一度や二度ではなく、何度も聞いた記憶があります。そのたびに思うのですが、@手伝ってあげる、という上から目線、A売り上げを伸ばす方策はチラシに限定されないこと、Bチラシへのアドバイスをするにしても、地元との関係がなければ難しいこと、の3点が頭をよぎります。
 もし私にカノジョがいるとして、そのカノジョが厚化粧だとします。日頃から私が「オレのカンジョは厚化粧〜」と笑いのネタにするのはいいとして、ある日突然よく知らない人が「確かにオマエのカノジョは厚化粧〜」とカラカラと笑われれば、「オマエに言われたないわー!」と怒ることになります。
 これと同じで、小さな欠点(?)を言い合える関係者がいう発言と関係ができていない人の発言では同じことを言ってもまるで違う結末に到達してしまいます。

 したがって、問題提起(指摘)が正しいとしても、指摘するだけで解決に向かうわけではありません。問題提起(指摘)が正しいとしたところで、「その解決まであなたに求めているわけではない」という場面は多々あるのです。
 確かに「ビジネススキル」や「市場戦略」、こういう分析・策定に勤しむことも決して悪い話ではないのですが、問題の中核に近づいていくことは、少しの勇気も伴いますが、私はより重要なことだと感じています。「いま問題の中核に近づく」という表現をしましたが、これはどういうことかと言えば、『アホ・ボケ・カス、と言われながらも、「あなたの問題は私の問題でもある」という共有や共感への努力』のことです。共有や共感への努力なんていう、泥臭い表現をしましたが、ビジネスや事業というものはそんな泥臭いものだと思います。また蛇足ですが「努力」という表現に留めているのは、当事者でない人間が当事者と同じ気持ちになることは極めて難しいという意味においてです、あしからず。

 いろいろと書いてはいますが、実はビジネスプランの、最初のボタンの掛け違いのようなことは、こういうところから始まっていることも少なくないなぁーと思ったりしています。


 



   



 
 

※写真は全てイメージです
 
(文:与那嶺 学)
IM与那嶺のコラム   IM奥田のコラム
 
トップ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク