<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> とよなかインキュベーションセンター
トップページ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク  
 

 

    IM与那嶺のコラム



IM与那嶺のコラム   IM奥田のコラム


2008年
12月1日(月)

■「衰退」について考える −その(2)

 前回のコラムでは、商店街でサービス産業が増加してきているという報告をさせていただきました。
今回はその結果、どんな状況がまちの中で起こっているかについて見てみたいと思います。

(共同販促が打ちにくくなっている)

  サービス業が増加することで、商店街のいわゆる“売り出し”が難しくなってきています。少し考えてもわかることですが、たとえば歯科医院や接骨院、パソコン教室のようなサービス業が売り出しをすることは考えにくいことです。
したがって、物販店や飲食店が少なくなると、共同販促を打つことが難しくなります。こうした状況になってから、「歳末の大売出しは10年くらい前に辞めた」などの話もよく聞いています。
そのため、いわゆるやる気のある商業者は、複数の商店街をまたぐ形で商業活性化のイベントに取り組む例もみられます。

(商業活性化イベント VS まちづくりイベント)

  ひところ、産業としての地域商業が停滞してから、まちづくりに活路を見出すという方向性が全国的に出現しました。いまもこの動きは連綿と続いています。
ところが非常に厳しい現実の話になりますが、まちづくりと商業の活性化がどの程度リンクしているかはよくわからないところがあります。これについては、賛否両論いろんな意見があるようです。
ただし、“にぎわいづくり”が一部の大商業地を除けば、売上げとリンクしにくくなっていることは現実の問題としてあると思います。
 
  先ほどから紹介しているサービス業が増加してきている商店街の中には、商業活性化のイベントが難しくなっていることなどから、まちづくりのイベントにシフトしてきているところもあります。
これが皮肉なことなんですが、まちづくりのイベントにシフトしている、サービス業が増えている商店街の方が公的支援の必要度が低いように感じます。
 
  このように考えると、現実の地価に沿った形でサービス業に徐々にシフトしている商店街の方が、物販が多く地価が高止まりの商店街に比べ自立度が高い傾向にあるように見えます。
しかし、反面こうした商店街はにぎわいを創出することが難しくなります。
  果たして商店街の役割として、にぎわいを創出することが必要なのか、あるいは商店街として公的支援なしに自立することが求められているのかどちらなんでしょうか。悩ましいところですね。

(商店街の未来形とは?)

  これらの傾向を見てみると、今後、地代負担力のある業種がますます商業地に立地することが想定されます。これらの業種はスタンドアローン的に立地することが可能で、経済原則に則ると、個店間のつながりはより希薄な方向に流れていきそうです。
そうすると、売り出しなどの商業活性化のイベントはもとより、まちづくりの活動も大きく停滞するおそれもあります。とくに競争の激しい業種が立地すると、“まちづくりどころではない”という状況になることが十分考えられるからです。
 
  このような状況は、経済原則からは妥当性があるかと思いますが、“そのまちに住む”という観点からは、魅力に欠けるかもしれません。
こうした状況を避けるためには、少しでも余力のある商店街から、いろんな団体・個人が「商店街を活動場所にする」機会を多くつくることが重要だと思います。もっともこうした
ことは「商業の活性化につながらない」という批判があることも承知しています。しかし、モールのような一定の延長をもった商店街で、商業でにぎわいを創出していくことは現在、極めて難しくなっています。
したがって、サービス業や業務系の業種で中心地を構成していくことは避けられなくなってくるでしょう。
このことは地域商業がオーバーストア状態になっていることと表裏一体の問題として存在しています。

(商店街のなかの地域活動)

  いくつかの商店街で起こっていることですが、商店街にある非営利団体が非常ににぎわっているという話があります。この動きに商業者が連動できていないケースも少なくないようです。
消費者は消費者としての顔だけでなく、住民としての顔や地域で活動する主体としての顔も持ち合わせています。同じように商店街も商業者の集積地としてだけでなく、住民にとっての“便利な中心地”としての側面もあります。
非営利団体がにぎわっているという例では、このような「顔の違い」がずれているという現実があります。このずれを修正するには、(1)地域活動に取り組むプレイヤー(団体・個人)の存在、(2)低廉な活動スペース、の2つが最低限必要になろうかと思います。
ところが再開発の場合は、保留床という形でスペースを供給することができますが、面的に広がる商店街の場合、これが難しいようです。空き店舗があるのでは、というギモンをお持ちの方もおられるかと思いますが、いろいろな事情で空き店舗の活用も容易ではありません。
 
  損切りをして、こうしたことに果敢にチャレンジする地権者が必要になろうかと思います。これを促すためにはどうすればいいか、今後もつらつらと考えてみたいと思います。

 
        
  
  
 
(文:与那嶺 学)
※写真は全てイメージです。
IM与那嶺のコラム   IM奥田のコラム
 
トップ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク