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2008年
8月1日(金)

■ 屈折した感情はどこからやってくるか? −私の沖縄観

 たとえ話ですが、昔の勤め先がいやでいやでしょうがなく辞めてしまったけれど、いまでも気になってしかたがない、そういう屈折した感情は程度の差こそあれ、多くの人が持ち合わせているものだと思います。昔の職場、職業、恋人、幼少期を過ごした土地など、対象となるものはさまざまだと思います。

 私自身もこうした感情を、いくつかのテーマで有しています。まず、思いつくのが 「沖縄」です。

(沖縄は外国である)

 以前、大学時代(夜間大学)に勤めていた小さな事務所の親方が、領事館ナンバーの自動車をみて、「おいっ、知ってるか? あの(車の)中はなぁー、外国なんやぞ。
マリファナ吸うてても捕まらんのや」と車の中で語りかけてきました。なるほど、と思いました。領事館ナンバーの車中は当該国の法律が適用されるのかぁー、そう思いました。車の中と外で国が変わる、そのことそのものに少し興味を抱いたことを覚えています。

 この領事館の自動車のように、ちょうど私でいえば家の中と外で国が変わるという感覚がありました。両親・親戚が話す言葉、食べ物、音楽など、家の中は「沖縄」という外国で、外へ出れば「大阪」という日本がありました。あまりにも文化・風習が異なるため、幼少から思春期にかけては、沖縄を背負わされている自分の境遇をたいへん不遇に感じていました。そんなことも影響してか、私は沖縄へは数えるほどしか行った経験がありません。
したがっていまの沖縄の人たちが何を考え、何が沖縄でブームになっているかなど、ほとんど私自身は知りません。ただ、私に残っているのは、「家の中が沖縄であった」という感覚だけです。沖縄好きの人のように、私は沖縄を熟知することはありませんが、沖縄出身の両親に育てられたことは、私に何らかの影響を与えているようです。

(沖縄は楽園か?)

 いま沖縄といえば、楽園のようにたとえられることも多く、“おばぁー”に代表されるように、人情味あふれるような人々がたくさん住んでいる、そういうイメージが多いように感じます。別段、このことに大きな異議を唱えるつもりはありませんが、私の感じている実像とは異なります。

 「働かない人」、「夫婦仲が不仲な人」、「酒ばかり飲んでいる人」、「時間にルーズな人」、そういうイメージが強いです。こういうことにまつわるトラブル等は、子どもの頃からたくさん見てきました。いまではこれらのイメージも、広く世間に知れるようになってはいますが、こうしたイメージも含めて“愛すべき沖縄像”とのとらえ方が多いのではないかと思います。世間一般に言われているほど、いいイメージを私自身はもっていません。

(それでも気になる沖縄)

 ここまで沖縄に関してネガティブに書いていますが、そればかりではありません。
たとえば私が小学生のころ、豊見城高校という高校が甲子園で活躍したりボクシングの具志堅がチャンピオン防衛記録を伸ばしたりと、沖縄の人間の活躍をかなり楽しみにしていました。本当は、相当沖縄のことが気になっているんですね。このことをあまり認めたくない自分もまた、いたりするわけです。

 こういう感覚を「屈折」というんですね。

(「屈折」から生まれる愚痴は許容してほしい)

 好きだけど嫌い、のような屈折した感情は、人によっていろいろあると思います。 こうした「屈折」からは、ときには愚痴の感情が表出することがあります。

 たとえば、会社の上司、配偶者、自分の子ども...いろいろあるかと思いますが、いま、これを読んでいる方にお願いがあるとすれば、こういう愚痴に対して、「いやならやめてしまえ!」的な切って捨てることは、できればしないでほしいと思います。
もちろん、これらの愚痴がときには「甘えの構造」を伴っていることは否定されることではありません。

 それでも、「愚痴」は、愚痴る対象に対するある種の愛情が伴うから「愚痴」として成立しているわけです。

 私自身もどこまで「おとな」になりきれるかどうか不安ではありますが、酒席で相手からこうした愚痴が表出するときは、黙ってふんふんうなづける人間でありたいと密かに考えたりもします。

 

 
            
      
※写真は全てイメージです。
 
(文:与那嶺 学)
 
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