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2008年
7月16日(水)

■ お金の話(3)

 お金の話シリーズの第3回です。前回は、借入金や赤字についての考え方なりをまとめてみました。

今回は、お金と人物像について考えてみたいと思います。

(お金のない起業家をどう考えるか?)

 起業をめざす人でお金に困っている人は決して少なくないと思います。もちろん私もその一人でした。私は、明るいビンボーなタイプの人や、お金がないことを自覚しているタイプの人は、それはそれでいいと思っています。起業する事業が元手の少ない場合は特にそうです。
 
  問題なのは、お金がないように見えなくて、資金確保(融資等)を急ぐ人のケースです。仕入れを急ぐ、製品化を急ぐ、そのために資金が必要でそれもすぐに用立てたい、というったようなケースです。このようなケースは、実は今日明日の生活に困っている可能性があり、仮に借り入れが実現した場合でも、借入金が生活費に消えてしまい、返済できるかどうかわかりません。“起業以前”の大きな問題を抱えているといえます。
 
  近年は、創業に手厚い社会環境もあって、創業時の借り入れはしやすくなっています。ところが創業時に甘い借入をしてしまうと事業が立ち上がるときに資金が不足する可能性があります。そこで追加で借入を起こそうにも、返済実績も乏しければ売上が十分に立っているわけではないので、借入の実現は厳しいことも予想されます。
 どのタイミングで借入をするか、難しいですね。

(お金のない人同士は、お金を軸に集まらない方がよい)

 少し厳しい見方になるかもしれませんが、お金を持っていない人が集まって、事業をやっていこう、新規のプロジェクトを立ち上げよう、というようなことはやめておいたほうがいいと思います。別にお金に困っている人を見下しているわけではありません。私はいまもお金を持っていない人間ですし。それに、友達同士でお金(事業やビジネス)に関係なく集まるのはもちろん悪いことではありません。一緒になって事業をやろうとすることに問題を感じます。お金のない人同士が集まっても、お金を生み出す価値を創り出すことは簡単ではありません。

  以前、自称・営業が得意な人が軸になって、下請けをやってほしいと熱心に説明される機会がありました。集まっているのは、私も含めてみんなお金に困っている人たちです。いわゆる分業しよう、という誘いですが、多くの人で分けるだけの仕事を確保できそうには見えませんでした。対事業所サービスで、「お金のあるところ」は一定の売上規模がある企業・団体です。お金のない人が集まって、いろんなことを取り決めたり、仕事のあがりにOKを出すということは、お金に近づくことにはならないと思います。こうした場合、取り決めにしても、仕事のあがりにOKを出すにしても、その役割は、“お金を持っているところ”にしなければ、ビジネスになりにくいのです。私の知っている、お金のない人が集まってビジネスの話をしている集団は、ずっと酒を飲んではそんな夢想を繰り返していました。そしてなぜか、こういう人にも共通するものがあるように思います。

  共通することで思い浮かぶことは、まず、アンテナが非常に狭いことがあげられます。お金になりそうなことには敏感に反応しますが、そうでないものには関心が低いように思います。それから、現場に入り込むということや地道なことを厭うタイプの人も多いかと思います。また、キーマンには異様な関心を示すものの、それ以外の人を突き放すような態度をとる人も見られます。

  また、たとえばお金のない企業が叩けるだけ叩いて仕事を発注する例も見られます。もちろん、すべての仕事が納得できる価格の仕事であるはずはないのですが、こういう発注企業の担当者の場合、お金がないという問題だけではなく、仕上がりのイメージをもっていないことや何度もやり直させるほうがトクと考える、“人格の問題”も見え隠れします。こうした発注者には過度に依存しないほうがいいでしょう。ところがこういう発注者に集まる事業者もまた、いたりするのです。
これは偏見かもしれませんが、変な人には変な人が集まります。

(お金がないときは、品質と人格が重要)

 お金がない時期には、“プロジェクト”や“ビジネス”、“新規提案”など、耳触りのいい言葉を並べないほうがいいでしょう。それよりも眼の前の仕事に注力し、品質を向上させることや、常識的な人格を備えることに力を注ぐことがはるかに重要だと思います。

  起業時にお金がない人はたくさんいると思います。そういう起業家を応援したと考える発注者やお客様は“ひたむきさ”、“まじめさ”、“誠実さ”を起業家から「見てみたい」と思ったりします。つまり、“プロジェクト”や“新規提案”などの言葉に期待しているわけではないのです(もちろん例外もありますが)。

  しかしながら、“いい人”だけでも難しいことは当然で、起業家の人格と並ぶもう一つの重要な要素が「品質」だと私は思います。

創業時にはとくにそうですが、品質は将来の経営を左右する大きな要素になると思います。品質とは、単に精度が高いということだけではなく、いい意味でのその人の仕事への執着を表現するものです。また、発注者の立場になって考える、自分の手がける仕事の社会的な位置づけを熱心に語るなど、常識的な人格を身につけることも同時に大切なことだと思います。たしかに偶然やタナボタのようにラッキーな受注はあるのでしょうが、2段跳び・3段跳びできる魔法の道具はないと考えたほうがよいでしょう。


  品質や人格を備えるということは、薄い紙を一枚づつ重ねるような作業になります。目標までの距離が遠いことに、思わずため息がでそうになります。そこで愚直に一枚づつ重ねるタイプの人と、逆に現状と目標との距離を計算して、絶望したり「2段跳び・3段跳び」をねらう人とで、将来差が出るのではないかと思います。

 
    
 
※写真は全てイメージです。
 
(文:与那嶺 学)
 
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