<%@LANGUAGE="JAVASCRIPT" CODEPAGE="932"%> とよなかインキュベーションセンター
トップページ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク  
 

 

    IM与那嶺のコラム



IM与那嶺のコラム   IM奥田のコラム


2008年
7月1日(火)

■お金の話(2)

 前回は、起業時にお金で苦労したことや、苦労している中で少しお金のことで工夫している私自身の取り組みについてお話ししました。
今回は借入金などのお話をしてみたいと思います。

(某政府系金融機関に行く)

 会社を興して2期目のことでした。過小資本でスタートした会社は当然の如く、資金が底をつきます。起業1年目はひと月平均80万円くらいの支出でしたが、2年目は170万円近くに支出も大きく増えていきました。170万円というと、足らなくなるともう完全にお手上げです。自分のまわりからかき集めるのは不可能です。そこで、ダメ元で某政府系金融機関に相談にいくことにしました。このときは、事前に神戸商工会議所の職員の方に相談にいきました。確か私が借りようとしていた当時の融資は、上限が500万円のものでした。「よなみねさん、(借り入れ可能な金額は)たぶん2〜300万円くらいやと思いますよ」と言われました。私は「へえっ、この人すごいなぁ、予言者みたいやなぁー」と思ったことを記憶しています。
 
  その後、必要書類を記入し某政府系金融機関に面談に行きました。正直びっくりしました。会社の通帳だけでなく、個人の通帳や家賃を納めている“通い帳”をチェックされるなど、いろいろ調べられた挙句、予言通りの金額の借り入れが決まりました。
  まさか自分が経営者になって、資金を借り入れにいくことなど、自分の人生の中で想像もしていなかったので、緊張もしましたし同時に借入金が入金されたときは、うれしかった記憶があります。

(一時は借入総額が2300万円に)

 某政府系金融機関から借り入れたのち、今度は民間の都市銀行にも相談しました。この銀行は非常に対応がよく、いまでもお世話になっています。もちろん、政府系金融機関にもいまでもたいへんお世話になっています。

  いまからおよそ3年前ですが、借入総額が2,300万円に達しました。当時は制度融資で別口の借り入れが可能になったことから、「借りれるときに借りておこう」という感じで借り入れました。それからコツコツと返済していくことになりますが、改めて過小資本でスタートしたことを痛感しました。しかし、過小資本を後悔したところで、妙案があったわけではなく、仕方のないところです。今は借入残が約1,000万円までになっています。

  “あんなに借りなければよかった”とか、悪いイメージや後悔は全くありません。逆に借り入れることで、いろんな勉強ができたと思っています。また、これだけの資金があったことで、いろんな仕事ができたことも事実です。赤字の会社に貸していただけた恩は感じます。ほんとに助かりました。

(赤字や借入金は気楽に考える)

 本当は赤字や借入金は神経を使う話なんでしょうが、私自身はそこはあまり深刻には考えていません。赤字は解消していけばよい、借入金は返済すればよい、とまぁ、身も蓋もない考え方ですが、気楽に考えるようにしています。ときどき、お金や経営の専門家で、決算数字をみて、パシパシと電卓をたたき、“やぁー、あなたの会社はたいへんな状況だ”とか、“人間で言うなら瀕死の状態だ”だの、いろいろいう人もいます。しかし、赤字になっているものを、なぜだなぜだと当事者以外の人間がいったところで、お金を貸してくれるわけでもなく、私としてはどうにもならないことがわかっています。赤字を解消することも、借入金を返済することも、すべて当事者として私が考え、実行すべきことです。
また、赤字や借入は、経験としても大切なことだと思います。

 ときどき経営コンサルタントのような立場の人で、“利益を生み出す会社はこうつくる”あるいは“黒字経営を続けるコツ”のようなことを語る(書くこと含めて)のを見かけますが、正直にいうとホントかな?と首をかしげたくなるような人もいます。一般的には、売上や利益額は上がったり、下がったりするものです。もちろん、ほとんどすべての経営者は、当期の売上や利益を伸ばそうと苦心しています。それでも予期せぬことが生じたり、大きな外部環境変化に見舞われたりするものです。市場環境の激変や強力な競合の出現ということも起こりうることです。したがって、赤字や借入は「ないこと」を前提とするより、赤字や借入の状況におかれたとき、じっくりと自社を振り返ることのほうが重要だと思います。

(赤字や借入金がなくなったあとは...)

 企業規模の拡大が無条件でいいことだとは思いませんが、私なら私がイメージする一定規模まで拡大することは必要だと思います。
  いまの会社は、支出ベースでいうと月に350万から450万円ほどかかります。会社で働く従業員は、創業時は私とパート従業員2名のスタートでしたが、いまでは全部で私を含めて7人です。完全フルタイムの人が5人、非フルタイムの人が2人です。赤字がなくなる、借入金がなくなったあとは、このようにして拡大した「規模」が残ります。拡大した「規模」は、すぐにお金を出して買えるものではありません。いったん拡大したあと、それを軌道に乗せる「時間」が必要になるのです。たとえば、明日から3人増やすといっても、3人増やした体制が軌道に乗るまでには時間がかかります。

  また、パソコン等設備や備品もそれなりに充実させる必要があったので、こうした“もの”も残ります。こう考えると赤字や借入金は、それを抱えている時期は大変であっても、解消されれば、投資したものが残ります。もちろん償却するものや劣化するものもあり、すべてが残るわけではないですが。
  赤字の解消や借入金の返済には、拡大した「規模」でもって売上や利益を拡大していくことで実現しなければなりません。これがきれいな形で実現できればいいのですが、現実には波があります。

経営って難しいですね。

 


 

 

 

 
※写真は全てイメージです。
 
(文:与那嶺 学)
 
IM与那嶺のコラム   IM奥田のコラム

 
トップ お知らせ 事業概要 施設紹介 入居者紹介 イベント 活動報告 アクセス お問い合わせ リンク