障害をもつ子どもの親が、安心して暮らせようにしたいんです
2000年のNPO法人の立上げは、知的障害者の人たちが家族から自立して地域の中で生活できる取り組みとして「グループホーム」を設立したことがきっかけとなりました。あわせてNPO法人の理念として、当事者である障害者自身が周囲への心理的な依存心から抜け出し、責任ある行動主体として成長し、自立するための切り口の一つとして表現活動を支援することを位置づけました。
「障害をもつ子どもの親が、安心して暮らせようにしたいんです。まずは現状において子どもと距離感を保てること。そして、自分がいなくなっても子どもが暮らしていける環境をつくること。そのためには、地域で支える仕組みをつくることが必要です」
しかし、2003年に支援費制度ができたのに続き、2006年からは障害者自立支援法が施行されるなど、障害者支援を取り巻く環境はどんどん変化しています。「制度に振り回されている状態といって過言ではありません」。NPO法人パコとは別に、2003年には社会福祉法人(小規模通所授産施設)も立上げました。「補助金の基準が変わるたびに運営方法の見直しを迫られるのには矛盾を感じます。でも大切なのは障害者の人たちが地域で自立すること。制度では補えないサービスを受けるためにも、就労の場をつくることは必要です」
「多くの障害者の人たちは限られた人間関係で暮らしてきました。しかし、人形劇を通して様々な人と出会うことができました。出会いを結んでいくことで輪を広げていきたいですね」。自らも自分の可能性を追求したいという西口さん。“出会いの結び”のもつ力への期待が広がります。
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