退職後、ハローワークが主催する起業家養成講座を受講。同じ講座の受講生と大阪府が実施する先導的CB創出支援事業に応募したことをきっかけで活動を始めることになりました。翌年には法人格を取得。保健所からの紹介やホームページなどを見て集まってきた人たちを対象とした取り組みを開始しました。
「当初は介護事業を実施するつもりでNPO法人を取ったんです。ホームヘルパーステーションかデイサービスセンターを開設し、ヘルパー2級の免許を取得してもらって、そこで活動をするつもりでいました。でも、対人関係が苦手なひきこもりの人たちにとって、すぐにヘルパーの仕事ができる訳ではなかったんですね。まずは居場所を提供して、その過程で意欲が出てきたらいつでも事業を立上げられるように準備を進めています」
関係をきちんと保っておくこと
「15歳までの不登校や精神病ならばそれぞれ対策はありますが、就学年齢を超えてしまった人や病気でない人の施策がないんです。ひきこもりの人はとにかく行き場がないというのが現実です」
ひきこもりの子どもをもつ親にとっても問題は多いと言います。自身も高齢化していく上、相談するところがなく、「親のしつけが悪い」とか、「甘やかしている・過保護」といった偏見にさらされながら生活しているのが実態とのこと。
「きちんとしたサポートがないまま仕事に行ったとしても、体力が落ちているから身体がしんどくなって根気が続きませんし、コミュニケーションがうまくいかないからどうしてもすぐに辞めてしまうんです。集団での就労経験やインターン・シップのようなお試し就労などの機会を増やして欲しいですね」
服部緑地公園の清掃活動などはフリーランスのメンバーが集団で参加しましたが、緊急雇用対策事業の終了と同時に打ち切られました。行政には、このような取り組みを積極的に進めて欲しいと言いつづけています。
「本人の意思を大切にすることを心がけています。人によって状況が違いますから、それぞれの場合に応じて対応することが大切です。いったん家から出られるようになったとしても、元に戻ってしまうこともあります。そんな時でも関係をきちんと保っておくこと。諦めないことが大切です」
ケアマネージャーとしての仕事をする傍らで定期的な訪問や相談のあった人への対応など、ほとんど光久さんひとりで行っているため決して活動は楽ではありません。しかし、将来的には24時間サポートができるグループホームの運営をやりたいと思っているとのこと。
「今は自宅を活動の場にしているので公私混同している状態です。まずは安価で借りられる場所が欲しいですね。それで、場所の管理や受けてきた仕事など、利用する人たちが責任をもってできる環境の整備をしたいです」
きめ細かい対応が、社会全体が決定的な一手を打てない現状に一石を投じています。
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